私にとって、湘南でのサーフィンライフで欠かすことが出来ないサーフボード。
遠藤さんシェイプのGEAR’S 6’6″、エッグ型のかわいいやつ。
ちょっとログを漁ってみたところ、このサーフボードを入手したのは2006年7月。今から13年も前だ。
当時は今みたいなミッドレングスなんていう洒落たワードも無かったので、ファンボードというチンケな呼び名でこのサーフボードを称するしか無かったが、まさしくミッドレングスの走りなわけです。
波があってもなくても、私はついついこのボードをチョイスして海へと出かけてしまう。そのため、GEAR’Sの白いサーフボードは13年の年月を経てこんな黄ばんでしまった。
ちなみにボトム側はもともとこんな派手なスプレーが施されていたので黄ばみはナシ。
海で知り合いに会うたびに「渋いボード乗ってるねー」と言われ、ちょっと恥ずかしかったりもする…。
そこで意を決して、自分が好きな赤のマーブル柄にDIYでペイントしちゃうことにした!
でも、DIYで深い赤にすることが出来るのだろうか?のぺっとした単色の赤になっちゃうんじゃないか?
色々と調べたところ、プラモデルのマニアが好む「キャンディー塗装」という手法が良さそうだった。
キャンディー塗装とは?
その名の通り、キャンディー(飴)のように透き通った色合いでペイントする手法。
キャンディー塗装は下地から塗装まで何層にもレイヤーを分け、それぞれで濃度を調整することで下地とコーティングの間に深みを出す。
ガンプラやバイクのタンク、ヘルメットなどへの塗装での実績はWebで多数見られたが、サーフボードへのキャンディー塗装の実績は調べても見つからなかった…。
うーん、大丈夫なのか?ちゃんと塗装が乗っかるのか?
実績がないのなら、実績を作る他ないので、チャレンジすることにした。
まずはプラサフで下地を
このサーフボードには多数の要リペア箇所があったが、そこ箇所のDIYでのリペア作業については割愛します。
GEAR’Sのディケール、フィンカップにマスキングシールを貼る。そしてのっぺりとしたサーフボードにならないように一応ストリンガーにもマスキング。
さて、まず最初にやったのは、プラサフのスプレー。
プライマー(塗料と下地の接着力を高める)とサフェーサー(表面の凹凸を補修)の両方の要素を持つ塗料だ。
正直、このサーフボードはハンパない凹凸があるので、そこを埋めるような期待は全く無く、どちらかというと塗料の接着力を高める効果に期待した。
カラーが灰色だったので、下地のカラーに深みも出るかなという期待も少し。

6’6”のサーフボードだと面積もそこそこあるため、この300mlのプラサフスプレーだと足りない感じではあった…。まぁ、厚みはともあれ一通りスプレーは出来たので、多少斑があっても良いかな。
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このプラサフ自体はすぐ乾いた。
キャンディー塗装用下地(シルバー)
続いて、キャンディー塗装の下地をシルバーカラーでスプレーした。
ある意味、このスプレーが一番重要かなと思う。
ラメが含まれたシルバーで、スプレーするとキラキラとラメが舞い散る(マスク必須)。
とても濃い塗料なので、まんべんなく吹きかけてもだいぶ余裕があるくらいに濃く、スプレー缶1本で十分だった。



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このスプレーは厚みもあるためやや乾くまでに時間がかかったので大休憩を挟んだ。
メインのスプレー、キャンディー塗装・レッド
いよいよサーフボードを赤く染める作業。
キャンディー塗装のレッドカラーはこのスプレーをチョイス。
重要なレイヤーなので、300ml缶を2本用意した。
正直、自分は吹きムラはあまり気にしないし、そもそも目指すのが「マーブル模様」だったので、適当にスプレーしていった。
キレイなキャンディーカラーを目指したい場合、スプレー作業は折り返し地点に塗装が濃くなる傾向があるので注意してみてください。
さて、スプレーを繰り返していく。シルバーが徐々にレッドに変わっていく様は、なんとも楽しい。
少しずつスプレーを重ねていくことが、キャンディー塗装の醍醐味のようですね。


そして仕上がりはこんな感じ。
この写真だと、マーブル模様のレッドというよりは、レディー・ガガが昔着ていた生肉ドレスのような雰囲気だが(笑)、実際はまぁキレイなマーブルレッドになったかなと思います。
それにしても、ボトム側の凸凹がヤバいな…。実は大きな穴が空いた部分をDIYでリペアしたこともあり、実際表面部分はあまりキレイではないので…ステッカー貼ってごまかそうと思います。
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