2004 ASP-WCT 第6戦 JAPAN QUIKSILVER PRO in 部原海岸 Round4
【2004年9月4日、千葉県部原海岸】
午後に入り、いよいよラウンド4が始まった。先ほどまでのフリーサーフィンのセッションの興奮が覚めやらぬまま、ヒート1のホーンが鳴り響く。デジカメのバッテリーが無くなったので、ビデオ撮影に徹した。
(下の写真はビデオの静止画キャプチャーなため、画質が悪くてすみません)☆Heat #1 クリス・デビットソン VS コリー・ロペス☆
この二人はラウンド3は昨日のうちに「マリブ」Pで消化していたため、本日初登場となった。今年はいまいち調子があがらないコリー、このヒートでも本来の調子が出ていなかった。技のキレはピカイチなんだけど、ワイプアウトが目立った。一方、ダボことクリス・デビットソンは上々だ。結局、安定したサーフィンが吉と出たダボがラウンドアップ。

Cory Lopez (USA)
エアーも見せてくれたが、着地は失敗

Cory Lopez (USA)
チューブを狙えた波もあったのだが、テイクオフが遅れたコリーは残念ながら波の外側にいた…

Chris Davidson (Aus)
ライトの波で要所要所に巧みな技を決めたダボ、余裕の勝利だった
☆Heat #2 ルーク・イーガン VS ダレン・オラファティ☆
こちらの二人も本日初登場!ご存知ルーイはベテラン中のベテラン。ただ、日本みたいな小波には苦手意識があるのかな~っていうイメージがあるんだけど。一方ダレンは、オラファティという覚えにくい名前が印象的(!?)で、「オラ…何とか」と呼んでいた。セットが入らないスモールコンディションのヒートだったけど、序盤はルーイペース。しかし、徐々にダレンも追い上げを見せ、結局ダレンが逆転勝利!それにしても波数が少ないプアーなヒートで、ルーイにはお気の毒だった。

Luke Egan (Aus)
今何時?はい、12時ぴったりです!って感じの直角リッピング!

Darren O’Rafferty (Aus)
角度がつけにくいフロントサイドでもいとも簡単に直角リッピングを見せるダレン・オラ…何とか。いや、オラファティ!以後お見知りおきを!

Darren O’Rafferty (Aus)
ファンサービスも気軽に引き受けてしまうナイスガイ!もしや、女性のみ受け付けってことはない!?
☆Heat #3 ジョエル・パーキンソン VS ジェイク・パターソン☆
名前が多少似てるような気もする東西オージー対決。パーコはうまいぞ。そしてキレイなサーフィンをするなぁ!以前雑誌でケリーのインタビューが載っていたとき、気になる若手で名前を挙げていたのは、アンディではなくこのパーコだったのを思い出した。一方、昨年はサンセットで勝利をおさめた強豪ジェイクだが、この部原ではいいところ無く敗退…。ビッグウェーブスポットの西オーストラリア出身なジェイク、やはりスモールウェーブが苦手!?

Joel Parkinson (Aus)
パワーとしなやかさが同居する、たとえるならばテイラー・ノックスとベッシェンが同居するサーフィンとでも言いましょうか
Jake Paterson (Aus)
遠目で見るとケリーと間違える人も少なくない!?スキンヘッドのクイックシルバーライダーのジェイクのフローター!

Jake Paterson (Aus)
「スネイク」との異名を持つジェイク、ボードのスネイクも悔しそうです
☆Heat #4 パット・オコーネル VS アンディ・アイアン☆
さぁさぁ、おいらが大好きなパットの登場!対するは…王者アンディ!強敵だが、第2戦のベルズではケリーに勝ったこともあるパットです、アンディを喰ってしまえ!で、パットは波のチョイスがなかなかで、大きめのセットをけっこう乗っていた。いいんじゃないの~!?と思っていたが、アンディは肩くらいの波に3発のリッピングの後、トロトロのセクションをパンピングで乗り継いで最後にバックハンドリップをかました!これは8点台後半くらいいくか~!?そこでコールされたのが、「パーフェクト10!」だと!おいおい、そりゃね~だろ!確かにうまかったけど、パンピングするような波だぜ!?前々からアンディのオーバージャッジが問い立たされてたけど、生で見て初めてそれを痛感した。パットはその裏の、アンディが乗った波よりも大きな波でけっこうえぐい位置に当ててたんだけど、ラストにこけちゃって6点台。アレがこけてなくて、アンディより点数低かったら、間違いなく大ブーイングだぜ!結局アンディが逃げ切った。不満タラタラのヒートだったよ。

Andy Irons (Haw)
問題のパーフェクト10ライディング(動画)
皆さんはどう思います?

Pat O’Connell (USA)
その裏に来ていたセットでえぐい位置に当て込むパット、こっちのほうがすごいと思うんですが…

Andy Irons (Haw)
余裕のアンディ、エアーなんか決めちゃってました

Pat O’Connell (USA)
負けたパットに群がる日本人たち(おいらもだけど)。いやな顔一つせずサインを書き続けていたパット、かなりいい人でした♪くやしぃ~!
☆Heat #5 ケリー・スレーター VS フィリップ・マクドナルド☆
ライバルのアンディが勝ち上がり、絶対に負けられないケリー。対するフィルも調子がいいだけに、慎重にいきたいところだ。しかしケリーは次々とすさまじいリッピングを決め、ラウンドアップした。やはりケリーのサーフィンは他の誰よりもずば抜けてスゴイ!素人目でもわかります。でもジャッジは辛いんだよねぇ、この人に。Why?フィルは長いフローターを決めるが、その後すぐにケリーもフローター返しをお見舞いし、フィルはノックアウトだった!

Kelly Slater (USA)
何?この深いボトムターンは!?こっから伸びるようにバコーーーンとリッピングするんです、すごいんです

Phillip MacDonald (ASU)
長いフローターを見せるフィル、決して調子が悪いわけではなった。そう、相手が悪かったのだ
☆Heat #6 トレント・ムンロ VS カラニ・ロブ☆
今日のカラニは調子がいいぞ!このヒートは波数が少なく、サイズも小ぶりだったけど、着実に波をキャッチしてポイントを稼ぐカラニ。リバース360が調子よさげで、そういう派手な技には観客も素直に「おぉ~!」と歓声を上げる。ってことで、ムンロはいいところ無く敗退。

Kalani Robb (Haw)
カットバック、リッピング、リバース。ライト、レフト、いろいろ乗って見せてくれました
☆Heat #7 CJホブグッド VS ダニエル・ウィルス☆
午前中はチューブライディングを披露したダニー、対するはCJと注目の対決。ラウンド3は圧倒的な勝利だったダニーだが、このヒートはいまいち。一方CJは持ち前の柔らかいヒザでバックハンドリッピング、フロントからのエアーなど見せつけ、ダニーを圧倒していた。

Daniel Wills (Aus)
エグイスラッシュ!なんだけど、このあとワイプアウト。おしいなぁ~

CJ Hobgood (USA)
柔らかいヒザの使い方はとても勉強になります。バネが違うからか、エアーもビョ~~~ンって感じだ
☆Heat #8 ダミアン・ホブグッド VS ディーン・モリソン☆
ラウンド4最後のヒートは、ダミアン対ディーノ。あれ?このヒート、ダミアンが勝ったら…次はホブグッド兄弟対決じゃないの!?と気付き、ダミアンを応援してしまった。だって見たいじゃん、双子の兄弟のマンオンマンマッチ!で、ダミアンが期待にこたえてくれた!全ヒートの続きを見ているかのように、CJとウリふたつのバネのあるサーフィンで、最後まで安定したサーフィンで勝利した!

エアー気味のフィンアウトのリッピング!彼らは世界最強の双子サーファーです
ラウンド4が終わり、やりたい放題のFosters Expression Sessionが始まる・・・

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