2004 ASP-WCT 第6戦 JAPAN QUIKSILVER PRO in 部原海岸 FINAL
【2004年9月5日、千葉県部原海岸】
クォーターファイナルが終わり、ここでベスト4が選出された。本命といってもいい二人、パーコとCJ。対するは、伏兵といってもいい二人、ダボとカラニ。パーコは絶好調だし、ダボも波のチョイスがいい。カラニはケリーを破った勢いを維持したいところだし、CJは抜群の上手さだ。う~ん、注目!☆Heat #1 クリス・デビットソン VS ジョエル・パーキンソン☆
さぁ、ダボが挑むのは…絶好調のパーコ。このパーコ、もう手がつけられないくらいに次々と波に乗っていく!エアー、リップ、チューブ、何でもありの高得点ライド!ダボはいまひとつポイントが伸びない。結局、パーコはヒート終了5分前にビーチに上がってしまい(余裕綽々)、インタビューまで受けていた。ダボ、屈辱の敗退!でもさぁ、パーコよ…せめて最後まで海にいようぜ!

Chris Davidson (Aus)
前ヒートは上々だったが、パーコの前にすっかり目立てなかった。とはいうものの、エアー気味でフィニッシュするあたりはさすが!

Joel Parkinson (Aus)
もうパーコを止められる人はいない!それくらいに独壇場だったヒート

Joel Parkinson (Aus)
これが恐るべき3連コンボその①
まずはビッグエアー!

Joel Parkinson (Aus)
3連コンボその②
エアー着地後、態勢を崩しながらも、なんとそのままチューブイン!

Joel Parkinson (Aus)
3連コンボその③
チューブから出てきたパーコ、極めつけにエアー!これで9.80ptの完成!

Joel Parkinson (Aus)
あ、ありえない~!マイナス角度までえぐって当て込むバックハンドリッピング!
☆Heat #2 カラニ・ロブ VS CJホブグッド☆
続いてはカラニとCJのグーフィーフッター対決!ここまで地味ながらも要所要所でポイントを積み重ね、クォーターではケリーを倒して勢いに乗るカラニ。しかし、このヒートはCJペースだった。ライトにレフトに容赦なく切り刻むCJ、貫禄の勝利だった!

Kalani Robb (Haw)
コレが角度0度、正午リッピングだ!

CJ Hobgood (USA)
EXPRESSION SESSIONではベストエアリアル賞を獲得したCJ、ノリノリロケット発射!

CJ Hobgood (USA)
フローターもフワワワワ~っと滞空時間が長いです
☆Final ジョエル・パーキンソン VS CJホブグッド
ファイナリストが出揃った!パーコ対CJ、どちらが勝ってもおかしくない。そして、どちらが勝ってもうれしい今期2勝目。大注目!しかし、雨足が強くなってきた!傘は必須…。

Joel Parkinson (Aus)
先日パパになりましたパーコ。こう見えても23歳。

CJ Hobgood (USA)
パーコに比べるとスリムな体型のCJ。ゼッケンが緩そうでした
このヒート、最初っからパーコペース。もう勢いは断然パーコ。パーコパーコパーコって感じで、やばかった。

Joel Parkinson (Aus)
王道のリッピングは、そんなに出ていいの!?ってくらいボードがリップから顔を出している

Joel Parkinson (Aus)
ファイナルという大一番でぶっ飛びノーグラブエアー!着地もしっかり決め、会場は大盛り上がり!
ご覧のように、パーコはノリノリ。しかし、中盤になってちょっとずつCJのエンジンがかかり始めた。とはいってもCJの点は伸び悩み、ラスト3分くらいまでパーコがダントツでリード。ここでCJはよさげなレフトをキャッチ、8.23ptをマーク!でもね、残り2分半でCJはさらに8.11ptをとらなきゃいけないのよ。厳しいねぇ~…。

CJ Hobgood (USA)
じわじわと迫るCJ。しかし、パーコの背中はまだ遠い…

CJ Hobgood (USA)
稀なレフトをキャッチしたCJ、インサイドまで乗り継いで8.23pt獲得!あと8.11ptだ…
押せ押せのCJ!しかし、エンジンのかかりが遅かった!ラスト1分でよさげなセットが!これに乗ったのはパーコ、リッピング、スラッシュ、やれるだけのことはやるぜ!とばかりに技を披露し、インサイドでガッツポーズ!会場にいる誰もがパーコの勝利を確信した瞬間だった。しかし!!!パーコが乗ったセットの裏にはもう1本のセットがやってきていたのだ!この時点でラスト20秒くらい。これにテイクオフしたCJ、いきなりリバース360!その後、リッピングし、ラストにまたリバース360!これが完璧に決まり、CJもガッツポーズ!!これはパーコとCJ、どっちが勝ったかわからんぞ!!!

左) CJ Hobgood (USA)
右) Joel Parkinson (Aus)
運命の分かれ目となったセット。これはパーコがGO

Joel Parkinson (Aus)
今大会の締めを飾るつもりで、ありとあらゆる技を披露した…であろうパーコ

CJ Hobgood (USA)
しか~し、ラストウェーブはこの人、CJだった!リバースを決める!

CJ Hobgood (USA)
ガッツポーズが出たCJ!!
パーコ、CJ、両者ともビーチに上がり、DJからのコールを待っている。観客たちは大盛り上がりで、どっち?どっちよ~!?とばかりにコールを待つ。そしてコールされたのは、「CJ Hobgood!!」だった!会場は大歓声、CJも雄たけびをあげた!!!

クイックシルバー・ジャパンのデビット・戸田氏が、勝者にハンズアップ!…のはずが、ついついパーコの腕も上げてしまった

トロフィーのかわりは、ジャパニーズ「SAKAZUKI」、杯!Beer Mugって説明してたね。CJ、パーコはフォスターズをがぶ飲み!
ってわけで、歴史的なグッドコンディションに恵まれ、ドラマチックな逆転劇で幕を閉じたジャパン・クイックシルバープロ。来年も日本で会えるといいっすね~!!おしまい。

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